こんにちは、ともまな(@tomomanamusubi)です。
妊娠高血圧症候群は発症すると大きな病院に転院になることも多く、重症度によっては誘発分娩や帝王切開を提案されます。
結果として私は34週という1週間をかけて出産になったのですが、1日2日頑張れば産まれると思っていたので疲れ果てました…笑
まったくお産の兆候がない人間がどのような処置をして陣痛が起こり、どのくらいの時間をかけて出産に至ったのか、ひとつの事例として参考になればと思います。
今回は34週0日から34週4日までの経過です。
目次
誘発分娩の開始は刺激等で自然な陣痛を促す
私の場合はとにかく産まれる気配も全くない状態でした。子宮口も1ミリも開いてないし、子宮頸管もバッチリ長いまま。
なので刺激して拡張していくことから始めます。これだけで勝手に陣痛が来る人もいるそうで、そうなれば普通に自然分娩が開始されます。
スポンジ
誘発分娩を宣告されたその日の消灯直前に処置室に呼ばれ、とりあえずスポンジ1本ね!とぶっこまれました。
まぁまぁ奥に入れられるので少し痛いですが、これくらいなら耐えられます。
すぐお腹が痛くなり、助産師さんに「もう腹痛いんだけど」って言ったら夜中なのにNST。ここからベッドにいる間はつけることに。
翌朝、よし、スポンジ4本にするよーと入れ替えられます。
これから頭が出てくる予定にしても異物を4本っていうのは抵抗があります。
バルーン
スポンジを4本入れたものの、夜には抜いてバルーン投入です。
スポンジでだいぶ柔らかくなってきて子宮口も開きつつあるので次の段階。
バルーンは初だったので、どれくらい痛いのかビビっていたのですが、スポンジより少し痛いくらいですかね。
入ってるっていう感覚もあるけど、まぁほぼベッドの上だし既に前駆陣痛みたいなものもあるのでどうでも良くなります。
グリグリ
バルーンを1日入れて抜いた後に、初めて内診グリグリと呼ばれる卵膜剥離を経験しました。
これは普通の妊婦さんも出産が近づくとされるので痛いことで有名ですよね…手術の経験とかクソ痛い経験をしたことないまま臨むとかなり痛いと思うので第一の関門かな。
私の痛みを逃がすコツは呼吸を深くしてなるべく力を入れないこと…ではあるんですけど、まぁある程度の痛みは覚悟がいります。
このグリグリの直後に再度バルーンを入れられた私…なんと鬼畜…
誘発剤、帝王切開に備えて他科受診
スポンジやらバルーンを入れられつつ、土日にどうにかなってしまう前に平日に必要な他科受診が入れられました。
歩けないことはないですが、車椅子で連れていってもらいます。
レントゲン
私は生まれつき腰の骨が変形していて背骨が曲がってしまっているので、帝王切開時の硬膜外麻酔がうまく入るかっていう問題がありました。
大人になってしまったら骨の形なんて以前撮った時から変わることはほぼないのでしょうが、麻酔科的には最新の画が見たいですよね。
耳鼻咽喉科
喉頭蓋嚢胞というあまり聞き慣れないものと長年お付き合いしていて、過去に全身麻酔で4回ほど除去手術を行っています。
なぜ帝王切開前に耳鼻科なのかというと、嚢胞の位置が喉頭蓋なので、サイズが大きくなっていた場合、もし全身麻酔に切り替わった時に挿管ができない可能性があるんです。
我ながらめんどくせー身体だな…笑
一応、なんとかなりそうでした。っていうか、まさかの教授診察にされてて診察室入ったら医師+取り巻きの学生10人くらい居たのはビビったわ…
麻酔科
麻酔科の受診は帝王切開が決まった人は必ず受けることになると思います。
実際に手術に立ち会う先生の診察ではないのですが、どんな麻酔を使うのか、起こっちゃいけないけどこんな危険もあるよみたいな説明を受けます。
私はこの病院での手術歴があるので、その時の麻酔の効き方の実績データも見せてもらいながら、今回は全身麻酔じゃないけど不安ある?みたいなラフな感じでした。
NICUオリエンテーション
同じ病棟内にNICUがあったのですが、該当者でもない限り近づくことはない場所なので実態はギリギリまで不明でした。
34週という早産、推定体重が2000g以下であることから運ばれることが確定していたので担当の助産師さんから資料を渡されて、こんな流れになるよーっていう説明をしてもらいました。
NICUは病院ごとにルールが全然違うと思います。誰が面会できるか、スマホの持ち込みはできるか、面会できる時間はいつか、など気になる点はしっかり聞いておきましょう。
誘発分娩、土日はお休み
土日夜間は分娩料もお高いし、医師を含めスタッフも少ない人数で回しているので無理に誘発を行うことはまずないです。
私もこれで土日に来たら仕方ないけど土日は何もしないよーと数日ぶりに中が空っぽ。
つかの間の…ってわけでもないんですけどね。一応病棟にいる先生が途中で内診させてーって来たりしました。これ来るかもしれんねぇって言われてましたが結局来なかったぜ。
花火大会
ちょうど誘発中の土曜日が、広島市民なら知っているであろう宇品の花火大会でした。
個室からは地味に位置がズレてて、隣の共同スペースならガッツリ見えるのになーって思ってたら、助産師さんが来て隣だしNST無線で取れるんじゃないんってことでお腹にNST巻いたまま移動。
隣の小児病棟の子どもたちとご家族、動ける産婦人科の患者さんも何人かいました。面会時間は過ぎていたけど特に追い出されもせず旦那も一緒に。
途中で昼間いなかった主治医も私服のまま様子を見に来てくれてしばし一緒に鑑賞。
花火を見ながら頑張ろうねーっと言われたのはとても心に残っております。
月曜の誘発に向けて
月曜の朝から誘発剤の投与を聞いていましたが、日曜の夜には19時と21時に再びグリグリ攻撃を受けました。子宮口は3cmくらい開いている状態です。
その後2-3分間隔の痛みが続き、寝れなくなります。夜中に助産師さんが様子を見に来る度に痛いわ!って訴えてたら、NSTの様子もみて、陣痛スタートかなと。
もう最後のご飯も終わってるし、朝には薬以外での水分摂取も制限がかかるし、いよいよって感じ。
割とゆっくりな誘発に周りもそわそわ
今回は誘発分娩の序章をお話しましたが、進みが遅いと地味な痛みが続きます。
いい感じって言われると、早く出てきそうだなーって思いがちですが、なかなか思うようにはいかないですね。
会社には確定した日に誘発で産みますーって連絡してて、やっぱりすぐ産まれるって思ってたらしくて連絡が遅いことを気にされてました…笑
両家にも陣痛が本格的についたら連絡するって言ってて、そわそわさせてしまったようです。
あまり周りには心配かけたくないものですが、すぐかもしれないし、1週間くらいかかるかもって伝えておくことをオススメします。