こんにちは、ともまな(@tomomanamusubi)です。
今回は、遂に緊急帝王切開での出産についての経験談です。
帝王切開になるかもしれないけど手術の経験もないし不安という妊婦さん、奥様が帝王切開になるけどどんな感じなの?と知りたい旦那さんのお役に立てたら良いなと思います。
目次
緊急帝王切開に向け誘発剤中止、気分が晴れる
緊急帝王切開にしましょうとなったら、もう誘発剤は必要ありません。
即刻中止され、さっきまでの痛みが嘘のように引いていきます。
手術の準備
いざ手術が決まると、術後にお腹に巻く帯などを買ってくるように言われたので母に頼みます。
「サイズ…LとLLどっちがええんじゃろ…」
確かに産む前から元々腹はかなり出ていた…とはいえ、産んだ後に一気にどれくらい凹むものかは未知数。
とはいえ締め付けるものだしマジックテープで調整するものなので、Lで良いんじゃないかということになりました。
帝王切開、切るのは下腹部ということもあり「一応、剃毛が必要か確認させて!」と助産師さんがバリカン片手にやってきたりします…笑
お呼びがかかり晴れやかに手術室へ
緊急帝王切開と言っても、手術室にオーダーしてスタッフの手配、準備の時間があるので1時間ちょっと待ちました。
その頃にはもうあの痛みを感じなくて良いという開放感からかなり元気になっていました。
何なら胎動もボコボコ、あなた今から出されるんですよ。
いざ出陣。廊下ですれ違うスタッフさん達に「産んでくるねー」って笑顔で手を振る緊張感のないハイリスク妊婦…笑
緊急帝王切開、手術室到着!いよいよ麻酔
助産師さんと先生にストレッチャーをおされ手術室へ。
受付をしてもらうと、中からぞろぞろ手術室の看護師さんが出てきます。
連れてきてくれた助産師さんと先生は手術の準備があるので少しお別れ。
手術室の看護師さん、たしか3人くらい居たけど、まさかの全員男性…笑
しかもマスクしてるとはいえみんな若くてイケメンに見える。そして優しい。
さっきまで旦那にビンタくらってたご褒美ですか。あざーっす。
初めての下半身麻酔にビビる
ここで麻酔科医も登場。ここでの手術は5回目だけど初めて見るいかにもベテランそうな先生。よく緊急でこの人用意できたな…
手術室に入室して手術台に上がりました。前に手術した時から新しくなってるのでめちゃくちゃキレイな手術室で嬉しい。
そんな余韻もそこそこに早速麻酔の準備にかかられます。
「横向きになって背中丸めてー」って言われてもお腹でかくて難しいんですけど…なかなかこれがキツイ。
透視しながら慎重に私の曲がりまくった腰椎に注射していきました。
張り詰めた空気が少しあったものの1発で成功して一気に空気が柔らかくなります。私も安心。
手術チームが揃う
麻酔の効き具合は、保冷剤を当てられて冷たいか冷たくないか聞かれるというもの。
全身麻酔しか経験がなかったので、本当にお腹から下だけ何も感じないことに感動。
準備を終えた先生達も登場し、産まれてくる子の担当になるNICUの先生や看護師さんとご対面。
手術に立ち会うスタッフが「〇〇科の〇〇です」ってみんな口早に名乗っていざスタート。
緊急帝王切開でも和やかに進む、娘誕生
意識がある中での手術ってどんなのかなーと単純に興味もあった私。
余裕があるうちは恐いより好奇心が勝ってしまっていました。
看護師さんと談笑しつつ進む帝王切開
枕元に1人看護師さんが立ってくれていて、結構こまめに声をかけていただき軽く話しながら手術は進んでいきました。
一応首から下は衝立みたいなのされて執刀してる状況は全く見えなかったです。
「もう切ってるんですか?」
「切ってますよー」
すご…単に切ってるだけなら何も感じない…
あっさり出てきて産声を上げた娘
中がもぞもぞされてる感覚はわかってきて、先生が「もうすぐ出るよー」って言った瞬間に、か細く甲高いホギャーホギャーと女の子らしい産声が上がりました。
「はいおめでとー」とみなさんにおめでとうコールをいただきます。
切り始めて体感10分ちょっとくらいかな?泣き始めるまで時間のかかる子もいるのですが、後で聞いた話だと取り出す前に泣いたらしいです…笑
肺が出来上がったばかりの34週でなんと優秀なのでしょう。
処置台に運ばれる娘を横目でチラ見
さすがに産声を聞いた時は自然と涙が流れた…けど、処置台に運ばれる姿がチラっと見えた瞬間に涙が引っ込みました。
最後にエコーした時の推定体重が1800g、それから1週間経っていたので2000gあれば…なんて思っていたのですが、小さい…明らかに小さい…
そして赤ちゃんずっと泣いている。そもそもどれくらいで泣き止むんだっけ…知らんな…といろいろ考えました。
看護師さんに処置終わったら1回近くに来てくれますよーって言われてドキドキ。
ご対面、握手して10秒でバイバイ
一通りの処置が終わって、遂に枕元まで持ってきてもらってご対面です。
私のところに来た瞬間に泣き止んで目もしっかり開けていてくれました。
やべー…旦那そっくりやん…って声に出すのを堪えながら「ママだよー」って小指を差し出したら、しっかり反射的に握り返してくれて初めての触れ合い。何とかわいい。
「じゃぁお母さん、今から赤ちゃんNICUの方に運んで処置していきますのでー」
と保育器に入れられて運ばれていきました。
帝王切開は後処置がとても辛い
看護師さんに「元気でしたねー」って言われて、「でもあれ絶対2キロないですよねー」って返しながらちょっとお腹に気を向けると、めっちゃ鈍い痛みと突張り感を感じます。
麻酔は後陣痛には効かない
後陣痛っていうのがあるんですよね。赤ちゃんを取り出すと殻になった子宮が元の大きさに戻ろうとするので痛みが出てくるとか…
え、これ麻酔効いてこれ?みたいな感じで聞いたら、「あ、その痛みは後陣痛だと思う」って言われて、それ麻酔効かないなんて聞いてないけどーーーーー。
でも確かに、縫われたりホチキス止められたりする痛みは全く感じなかったな…笑
意識が朦朧とする、血圧低すぎ
お腹を閉じられている間、段々妙に眠気と言うか、意識がぼーっとする感じがしました。
看護師さんに、なんか気分がおかしいですーって訴えて、ちょっと首を動かして自分の血圧計を見たら、高血圧の私にはありえないくらい低い数値が…だって上が100切ってるし。
「血圧低いからですかね?」って冷静に聞いて、たぶん一時的なものだからと励ましてもらいます。
寒気が止まらなくなった
お腹を閉じ終わったら、「お疲れ様ーもうお腹へっこんだよー」と言われ最後にレントゲンを撮って終了です。
意識はだいぶしっかりしてきましたが、今度は止まらない寒気。まぁそりゃ薄着ですしね。
「すみません。めっちゃ寒いです…」って言ったら、帰るまで保温シートをかけてもらえました。
病室に帰還
手術室を出されたらまた違う助産師さんが迎えに来てくれていて、無事に病室に帰還。
3時間ぶりくらいに家族と再会できました。
一応手術室からNICUに運ばれる時に一瞬会えて、アプガースコア(新生児の健康状態を見るもの)が早産の割には優秀だったらしく、小さいだけで問題はなさそうという説明もあったそうです。
その後NICUから体重計に乗った写真が可愛い台紙に貼られて届けられ、1714gと写っていました。
無事に産まれたことだけを希望に回復を待つ
緊急帝王切開の流れを思い出して書いてみました。
私の場合はあまり手術することに抵抗感がないので大丈夫でしたが、中には帝王切開が初めての麻酔、手術っていう妊婦さんも多いのではないかと思います。
特に早産や緊急帝王切開になった場合だと、あまり感動的なご対面っていうより一瞬会えるだけだし赤ちゃん大丈夫かなって不安ですよね。
早かったら翌日には会いに行けるようになりますし、NICUに通う生活になるとなかなかハードです。
産まれて泣き声が聞こえたら、後はプロにお任せして母体の回復に務めましょう。